キャベツ栽培のすべては「圃場選び」から始まります。
一度植えたら動かせないキャベツでは、圃場の排水性・連作履歴・土質・日当たりの4つを見極めることが最初の関門。
適切な圃場を選べば栽培の半分は成功と言える、最重要ステップです。
排水が良く、適度な日当たりがある圃場が理想。連作圃場は事前のリスク評価が必須。
キャベツ栽培は定植から収穫まで90日以上圃場を占有します。途中で「やはり別の場所が良かった」と気付いても変更できません。 排水性・連作履歴・土質・日当たり・周辺環境の5観点で事前評価することで、栽培期間中のリスクを最小化できます。
圃場選定は「現地確認」と「履歴確認」の2軸で進めます。 天気の良い日と雨上がりの日の2回現地を訪れて、排水状況を実際に目視確認することが理想です。
圃場選びの失敗は、栽培期間中はもちろん翌年以降にも影響します。 根こぶ病が発生した圃場は10年以上使えなくなることもあるので、初期の見極めが極めて重要です。
地主から「キャベツの連作大丈夫」と聞いて借りた圃場で、定植2ヶ月後に根こぶ病が圃場の3割で発生。出荷球率が大幅低下し、収益が半減した。
安く借りられたため低地圃場を選択。梅雨期に水たまりが各所にできたが「夏になれば乾く」と楽観視。結局、軟腐病が広範囲に発生し、収穫球率が60%まで低下。
午前中しか日が当たらない北向き斜面で栽培。葉は大きく育ったが結球が遅れ、収穫期が2週間遅延。市場価格の高い時期を逃した。
水源から200m離れた圃場を選択。夏季の干ばつ時にかん水が間に合わず、結球期にチップバーンが多発した。
隣接する休耕地にアブラナ科雑草(ナズナ等)が繁茂しており、コナガの発生源となっていた。自圃場の防除を徹底しても再侵入が続き、薬剤代が想定の2倍に。
山際の圃場で、結球期にイノシシによる踏み荒らし被害が発生。電気柵を急遽設置したが対応が遅れ、5割の株が被害を受けた。