技術マップ 📅 栽培計画シミュレーター キャベツ基本技術の習得
CABBAGE BASIC COURSE — SUMMER-AUTUMN MODEL

キャベツ基本技術の習得 12ステップで学ぶ夏秋どり栽培の完走

経験浅い生産者が、キャベツ栽培の1作期を最初から最後まで自走で完走できるようになるための入門コース。 本コースは「夏秋どり(嬬恋モデル)」を題材に、12のステップで全工程を整理しました。 各ステップは「やること/判断ポイント/よくある失敗」の3部構造で、写真とチェックリストで判断力を養います。
⚠ 他作型(春まき初夏どり・冬春どり・春どり)で実践する場合は、暦日タイミング・主要リスクが異なるため、必ず本ページの「共通技術と作型別留意点」セクションを確認してください。

想定する読者
経験浅い生産者・新規就農者・研修生
学習期間目安
1作期(約90日)の実践
到達ゴール
独力で1作期を完走できる
補助手段
指導者への写真相談サポート
📘 WHY THIS COURSE

このコースが「夏秋どり」をモデルにした理由

日本のキャベツ栽培には4つの作型がありますが、栽培の「型」を最短で身につけるための題材として、本コースでは夏秋どりを採用しました。他作型を実践する方も、まずここで栽培の流れと判断基準を体得することをおすすめします。ただし、暦日・温度・主要リスクは作型で異なるため、自分の作型用の補正は別途必要です。

栽培期間が約90日と短い

1サイクル完走の経験を最短で積める。失敗してもリカバリの心理的負担が軽く、次作で改善できる。

越冬がない

抽台(とう立ち)のような取り返しのつかない失敗が起きない。気象判断の難易度が他作型より低い。

🎯

生育ステージが明瞭

播種→育苗→定植→結球→収穫の流れが時系列で分かりやすく、教科書的な「キャベツ栽培の型」を体得できる。

🛡

基本的な病害虫対策がすべて含まれる

コナガ・黒腐病という代表的な敵を相手にすることで、防除の考え方が自然と身につく。他作型にも横展開可能。

⚠ IMPORTANT FRAMING

共通する技術と、作型ごとに変わる点

本コースは夏秋どりがモデルですが、12STEPの骨格は全作型共通です。一方で、暦日・温度・主要リスクは作型で大きく異なります。「同じ流れだが、タイミングと核心リスクが違う」を理解した上で、自分の作型に合わせた読み替えが必要です。

✓ COMMON CORE

全作型に共通する技術骨格

作型を問わず、キャベツ栽培ならどこでも必ず押さえるべき普遍的な原則。12STEPで学ぶ核心は、ここに集約されます。

  • 12STEPの流れ(圃場選定→土→苗→定植→生育→結球→収穫)
  • 土壌pH 6.5〜7.0(根こぶ病の第一防衛線)
  • 連作回避 2〜3年(アブラナ科共通)
  • NPK 各20〜25kg/10aの養分バランス
  • 排水重視(高畝・明渠)
  • IRAC薬剤ローテーション(コナガ抵抗性管理)
  • 追肥 2〜3回体系(基肥+結球前+結球期)
  • 適期早採り・予冷の3原則
  • GDD(積算気温)でステージ判断(5℃基準、定植→収穫 約900〜1,200℃・日)
⚠ TYPE-SPECIFIC

作型ごとに変わる留意点

12STEPの具体的なタイミング・量・優先順位は作型で大きく異なります。本コースの数値は夏秋どり基準。他作型の方は必ず以下の補正を意識してください。

  • 暦日タイミング(夏秋90日 vs 春まき70日 vs 越年180日)
  • 育苗期間・温度管理(夏秋30日/夜温下げ vs 冬期40-50日/加温必須)
  • 追肥タイミング(夏秋30日後 vs 春まき20日後 vs 越年は分割)
  • 株間・栽植密度(夏秋35cm vs 春系40-45cm 広め)
  • 主要病害虫の優先度(夏秋: コナガ/黒腐病 / 春まき初夏: 軟腐病/強風 / 春: 抽台/裂球 / 冬春: 凍霜害/菌核病)
  • 品種選択(晩抽性が必要なのは春・春まき初夏のみ)
  • 収穫適期幅(夏秋3-5日 vs 春1-2日と短い)
  • 環境ストレス(夏秋: 干ばつ vs 春まき初夏: 春先強風・梅雨 vs 冬春: 凍霜害)
🔑 重要な考え方
「12STEPの骨格 = 全作型共通」だが「具体的タイミング = 作型別」
本コースで12STEPを通してキャベツ栽培の型を体得した後、自分の作型に応じて暦日・施肥タイミング・主要リスクを補正してください。
補正には次セクションの「12STEP × 5作型 横断比較表」と、各作型詳細ページ(春どり春まき初夏どり冬春どり)が役立ちます。
📊 CROSS-TYPE COMPARISON

12STEP × 5作型 横断比較表

各STEPの暦日タイミングを5作型で比較。12STEPの流れは共通ですが、具体的な時期や核心リスクは大きく異なります。自分の作型の列を参照してください。

STEP 🌸 春どり
(神奈川三浦)
🌱 春まき初夏どり
(茨城県西)
🌞 夏秋どり★
(嬬恋/本コース基準)
❄ 冬春どり
(愛知渥美)
STEP01-02
圃場・土づくり
9月上〜中 12〜1月 4月下〜5月 8月上〜中
STEP03
育苗
9月中〜10月初
30日・夜温下げ
12月下〜3月
40-50日・加温
5月〜6月
30日・遮光
8月中〜下
25-30日・遮光必須
STEP04-05
定植
10月中〜12月 3月下〜4月中
無風日選択
6月〜7月 9月中〜11月
STEP06-07
活着・追肥①
11月〜翌1月 定植20日後 定植30日後 10月〜12月
STEP08-09
結球期・追肥②
翌2〜3月
寒明け後
4月下〜5月
梅雨入り前
7月下〜8月
11月〜翌2月
STEP10
盛期防除
2〜4月
凍霜害+菌核病
5〜6月
梅雨期軟腐病
7〜9月
コナガ・黒腐病
12〜翌3月
凍霜害+菌核病
STEP11-12
収穫・予冷
3〜5月
適期幅 1-2日
5〜7月
適期幅 1-2日
7〜10月
適期幅 3-5日
12〜翌5月
適期幅 3-5日
📐 全期間 150〜180日
越年型
70〜90日
短期型
90〜120日
標準
120〜180日
長期
🌡 GDD
5℃基準・積算
900〜1,100℃・日 800〜1,000℃・日 1,000〜1,200℃・日 900〜1,100℃・日
⚠ 最大リスク 抽台・裂球 強風・梅雨期病害 コナガ・黒腐病 凍霜害・菌核病
🔗 詳細ページ 春どり → 春まき初夏どり → 夏秋どり → 冬春どり →

★ 印は本コース(夏秋どり)の基準値。他作型では暦日・GDD・リスクが大きく異なるため、本STEPの数値をそのまま当てはめずに必ず作型詳細ページも参照してください。
※ 暦日は典型値の目安。気象条件・標高・品種により前後します。GDD(5℃基準)は栽培時期と日平均気温から逆算。

📅 COURSE OVERVIEW

12ステップ全体マップ

5つの段階(フェーズ)に分けた12のステップで、夏秋どりキャベツ栽培の全工程をカバー。各ステップを順に学べば、栽培作業に合わせて使えます。

🗓 タイムライン(夏秋どり 嬬恋モデル想定)

4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
準備
STEP 01-03準備〜育苗
STEP 04-05定植期
STEP 06-08初期生育
STEP 09-10結球期
STEP 10-11盛期防除〜収穫
STEP 12出荷
後作準備
📋 12 STEPS

12ステップ詳細

各ステップを順番に学び、栽培作業に合わせて参照してください。各カードをクリックすると詳細ページが開きます。

🎓 LEARNING APPROACH

学習の進め方

このコースは、現場での実践と組み合わせることで最大の効果を発揮します。3つのアプローチで自走化を目指しましょう。

📖

事前学習

作業の前日〜1週間前に該当ステップを通読。「やること」を頭に入れ、必要な資材・道具を準備する。

:定植3日前に STEP 04・05 を読んでおき、苗の状態を毎日チェックしながら適期を待つ。
📱

圃場で参照

作業中、スマホで該当ステップを開いて「判断ポイント」のチェックリストを確認。比較写真で現場判断を補強する。

:定植当日、STEP 04 の比較カード4枚と見比べて、苗の状態を1セルずつ判定する。
🔄

振り返り

作業後、「よくある失敗」セクションで自分の作業を振り返る。次作への学びをメモに残す。

:定植後1週間の活着確認時、若苗を強行定植していなかったか、深植えしていなかったかを STEP 04・05 で振り返る。
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