経験浅い生産者が、キャベツ栽培の1作期を最初から最後まで自走で完走できるようになるための入門コース。
本コースは「夏秋どり(嬬恋モデル)」を題材に、12のステップで全工程を整理しました。
各ステップは「やること/判断ポイント/よくある失敗」の3部構造で、写真とチェックリストで判断力を養います。
⚠ 他作型(春まき初夏どり・冬春どり・春どり)で実践する場合は、暦日タイミング・主要リスクが異なるため、必ず本ページの「共通技術と作型別留意点」セクションを確認してください。
日本のキャベツ栽培には4つの作型がありますが、栽培の「型」を最短で身につけるための題材として、本コースでは夏秋どりを採用しました。他作型を実践する方も、まずここで栽培の流れと判断基準を体得することをおすすめします。ただし、暦日・温度・主要リスクは作型で異なるため、自分の作型用の補正は別途必要です。
1サイクル完走の経験を最短で積める。失敗してもリカバリの心理的負担が軽く、次作で改善できる。
抽台(とう立ち)のような取り返しのつかない失敗が起きない。気象判断の難易度が他作型より低い。
播種→育苗→定植→結球→収穫の流れが時系列で分かりやすく、教科書的な「キャベツ栽培の型」を体得できる。
コナガ・黒腐病という代表的な敵を相手にすることで、防除の考え方が自然と身につく。他作型にも横展開可能。
本コースは夏秋どりがモデルですが、12STEPの骨格は全作型共通です。一方で、暦日・温度・主要リスクは作型で大きく異なります。「同じ流れだが、タイミングと核心リスクが違う」を理解した上で、自分の作型に合わせた読み替えが必要です。
作型を問わず、キャベツ栽培ならどこでも必ず押さえるべき普遍的な原則。12STEPで学ぶ核心は、ここに集約されます。
12STEPの具体的なタイミング・量・優先順位は作型で大きく異なります。本コースの数値は夏秋どり基準。他作型の方は必ず以下の補正を意識してください。
各STEPの暦日タイミングを5作型で比較。12STEPの流れは共通ですが、具体的な時期や核心リスクは大きく異なります。自分の作型の列を参照してください。
| STEP | 🌸 春どり (神奈川三浦) |
🌱 春まき初夏どり (茨城県西) |
🌞 夏秋どり★ (嬬恋/本コース基準) |
❄ 冬春どり (愛知渥美) |
|---|---|---|---|---|
| STEP01-02 圃場・土づくり |
9月上〜中 | 12〜1月 | 4月下〜5月 | 8月上〜中 |
| STEP03 育苗 |
9月中〜10月初 30日・夜温下げ |
12月下〜3月 40-50日・加温 |
5月〜6月 30日・遮光 |
8月中〜下 25-30日・遮光必須 |
| STEP04-05 定植 |
10月中〜12月 | 3月下〜4月中 無風日選択 |
6月〜7月 | 9月中〜11月 |
| STEP06-07 活着・追肥① |
11月〜翌1月 | 定植20日後 | 定植30日後★ | 10月〜12月 |
| STEP08-09 結球期・追肥② |
翌2〜3月 寒明け後 |
4月下〜5月 梅雨入り前 |
7月下〜8月 ★ |
11月〜翌2月 |
| STEP10 盛期防除 |
2〜4月 凍霜害+菌核病 |
5〜6月 梅雨期軟腐病 |
7〜9月 コナガ・黒腐病★ |
12〜翌3月 凍霜害+菌核病 |
| STEP11-12 収穫・予冷 |
3〜5月 適期幅 1-2日 |
5〜7月 適期幅 1-2日 |
7〜10月★ 適期幅 3-5日 |
12〜翌5月 適期幅 3-5日 |
| 📐 全期間 | 150〜180日 越年型 |
70〜90日 短期型 |
90〜120日★ 標準 |
120〜180日 長期 |
| 🌡 GDD 5℃基準・積算 |
900〜1,100℃・日 | 800〜1,000℃・日 | 1,000〜1,200℃・日 | 900〜1,100℃・日 |
| ⚠ 最大リスク | 抽台・裂球 | 強風・梅雨期病害 | コナガ・黒腐病 | 凍霜害・菌核病 |
| 🔗 詳細ページ | 春どり → | 春まき初夏どり → | 夏秋どり → | 冬春どり → |
★ 印は本コース(夏秋どり)の基準値。他作型では暦日・GDD・リスクが大きく異なるため、本STEPの数値をそのまま当てはめずに必ず作型詳細ページも参照してください。
※ 暦日は典型値の目安。気象条件・標高・品種により前後します。GDD(5℃基準)は栽培時期と日平均気温から逆算。
5つの段階(フェーズ)に分けた12のステップで、夏秋どりキャベツ栽培の全工程をカバー。各ステップを順に学べば、栽培作業に合わせて使えます。
各ステップを順番に学び、栽培作業に合わせて参照してください。各カードをクリックすると詳細ページが開きます。
このコースは、現場での実践と組み合わせることで最大の効果を発揮します。3つのアプローチで自走化を目指しましょう。
作業の前日〜1週間前に該当ステップを通読。「やること」を頭に入れ、必要な資材・道具を準備する。
作業中、スマホで該当ステップを開いて「判断ポイント」のチェックリストを確認。比較写真で現場判断を補強する。
作業後、「よくある失敗」セクションで自分の作業を振り返る。次作への学びをメモに残す。
基本技術の習得で基礎を固めたら、以下の関連資料で知識を深めましょう。
基本技術の習得を完走したら、より詳細な技術体系を技術マップで参照。3作型(夏秋・冬春・春)の比較や、地域別作期、品種選択、IRACコード別薬剤管理など。
基本技術の習得で栽培の基本を体得したら、規模拡大時の機械化体系を学習。経営規模ステージ別の機械化モデル、投資対効果、産地モデル比較など。
夏秋どりで基本を体得した後は、冬春どり・春どりへの展開も検討。共通技術は約80%流用可能で、作型特有の追加学習だけで対応できる。