技術マップ 📅 栽培計画シミュレーター キャベツ基本技術の習得 STEP 06 活着確認と中耕
STEP 06 / 12 夏秋どり 基本技術の習得 初期生育編

活着確認と中耕

定植から7〜14日が、活着の成否を判断する重要な時期です。
この期間に「根が新しい土に伸びているか」を確認し、必要に応じて初期中耕を行います。 活着が遅れている株を早期発見し、対応することで、その後の生育バラつきを最小限に抑えます。

01圃場選定 02土づくり 03育苗 04適期苗 05定植 06活着確認 07追肥① 08初期防除 09結球追肥 10盛期防除 11収穫 12予冷出荷
活着確認

定植7日後:新葉が展開し、根が新しい土に伸びている状態が「活着完了」

SECTION 1 — DO

やること

このステップの目標

定植7日後の「活着サイン」を確認し、生育の遅れ株を早期発見する

活着の判断は「新葉の展開」と「葉色」で行います。定植時より1〜2枚新しい葉が増えているなら活着成功。 逆に葉色がしおれ気味・新葉が出ていない株は活着不良の可能性があり、原因究明が必要です。

📏 活着確認の数値基準

活着判定タイミング
定植7〜14日後
気温で前後
新葉枚数
+1〜2枚
定植時から増加
葉色
濃緑・ツヤあり
しおれ・黄化なし
中耕タイミング
活着確認後
通常 定植2週後

🌱 活着の見極め

活着良好
◎ 活着良好

順調に活着完了

  • 新葉が1〜2枚展開
  • 葉色濃緑・ツヤあり
  • 株がしっかり直立
  • 中心の葉が大きくなり始め
活着遅れ
△ 活着遅れ

もう数日様子見

  • 新葉の展開が遅い
  • 葉色がやや薄い
  • 株姿勢はOKだが伸び小
  • かん水・追肥液で促進可能
活着失敗
✕ 活着失敗

原因究明と補植判断

  • 葉がしおれ・黄化
  • 新葉が出ていない
  • 株が傾く or 倒れる
  • 2週後改善なしなら補植

🚜 初期中耕の目的と方法

中耕作業
CULTIVATION|中耕作業
畝間に管理機を入れて土を浅くほぐす step06_cultivation.jpg

✅ 初期中耕の3つの目的

  • ① 土壌の通気性改善 — 圧密した畝間を浅くほぐす
  • ② 雑草抑制 — 初期雑草を物理的に駆除
  • ③ 根域拡大 — 株元から離れた畝間を耕すことで横根の伸長を促進
  • 深さは5〜8cmと浅め(深耕は根を傷める)
  • 株から5cm離して作業(株元には触れない)
👁
SECTION 2 — JUDGE

判断ポイント

活着確認は「圃場全体を歩いて1株ずつ目視」するのが基本。サンプル数株だけでなく、全株を確認することで、活着不良株のパターン(特定の場所・特定の苗箱由来)が見えてきます。

📋 活着確認チェックリスト(定植7日後)

  • 新葉が1〜2枚展開している(定植時より多い)
  • 葉色が濃緑でツヤがある(黄化・しおれなし)
  • 株がしっかり直立している(傾き・倒れなし)
  • 軽く引き抜こうとしても動かない(根が張っている)
  • 圃場全体の活着率が90%以上(10%超の不良株があれば原因究明)
💡 ベテランのコツ:活着不良株が「特定の畝・場所に偏っている」場合、その圃場特有の問題(排水不良・畝形状・土壌物理性)の可能性大。 ランダムに分散している場合は、苗の問題(適期外苗・育苗品質)の可能性。 分布パターンで原因が推定できる。
SECTION 3 — FAIL PATTERNS

よくある失敗

FAIL CASE 01

活着確認を怠り問題を放置

「定植後は2週間放っておけば良い」と考え、現場確認を省略。後で見たら20%の株が枯死していたが、原因不明で次作への学びにならない。

原則:定植後7日・10日・14日の3回は必ず圃場を一周。活着不良が分かれば早期対応できる。
FAIL CASE 02

深すぎる中耕で根を傷める

管理機の深さ設定が深く(15cm以上)、畝間の根を切断。生育が一時的に停滞し、活着が遅れた。

原則:初期中耕は5〜8cmと浅めに設定。株元から5cm離して作業し、横根を傷めない。
FAIL CASE 03

補植のタイミング遅れ

活着不良株を「もう少し待てば」と放置。結局3週間後に補植したが、周辺株との生育差が10日以上開き、収穫期がバラついた。

原則:定植2週後に明らかに活着不良の株は速やかに補植。同時期に育苗していた予備苗で対応するのが理想。
FAIL CASE 04

降雨後の中耕で土壌物理性悪化

雨上がりの翌日、湿った土壌に管理機を入れたところ、土がこねられて圧密化。逆に通気性が悪化した。

原則:中耕は晴天が2〜3日続いた後の乾いた土壌で実施。雨後の湿った圃場での作業は厳禁。