技術マップ 📅 栽培計画シミュレーター キャベツ基本技術の習得 STEP 07 追肥①と培土
STEP 07 / 12 夏秋どり 基本技術の習得 初期生育編

追肥①と培土

定植後20日前後で、初回追肥(追肥①)と培土を同時に行います。
ここでの肥効は結球までの初期生育を支える重要な養分供給。培土は株元の安定化と排水改善も兼ねます。 中耕培土機を使えば1工程で完了でき、作業効率と生育促進を両立できます。

01圃場選定 02土づくり 03育苗 04適期苗 05定植 06活着確認 07追肥① 08初期防除 09結球追肥 10盛期防除 11収穫 12予冷出荷
追肥と培土
SECTION 1 — DO

やること

このステップの目標

定植20日後の追肥①で、結球までの初期生育を加速させる

キャベツは結球前の「外葉づくり」期に多くの養分を必要とします。追肥①は外葉の大きさと厚みを決め、最終的な球の大きさを左右します。培土と同時施工で、根域拡大と倒伏防止も実現できます。

📏 追肥①の数値基準

タイミング
定植20日後
本葉8〜10枚
窒素量
N 5kg/10a
速効性が基本
配合
N-P-K
5-2-5 程度
施用位置
畝間 + 培土
株元には直接かけない
培土高さ
3〜5cm
株元を埋めない範囲

🌱 生育ステージの判断

追肥適期
◎ 追肥適期

本葉8〜10枚展開

  • 本葉8〜10枚に到達
  • 株が畝間に広がり始める
  • 葉色濃緑・活力あり
  • 定植から約20日経過
追肥早すぎ
△ 追肥早すぎ

もう数日待つ

  • 本葉5〜6枚のみ
  • 株がまだ小さい
  • 追肥効果が薄い
  • 培土で株を埋める恐れ
追肥遅すぎ
✕ 追肥遅すぎ

結球期に肥効が残り裂球リスク

  • 本葉13枚以上展開
  • すでに結球の準備期
  • 追肥が結球期に残り裂球
  • 追肥②と一体化を検討

🚜 中耕培土機の活用

中耕培土機
CULTIVATOR
追肥同時施肥機能付き中耕培土機step07_cultivator.jpg

✅ 中耕培土機による1工程化

  • 畝間中耕 + 追肥施肥 + 培土を1工程で完了
  • 能率 10〜15a/時で省力化
  • 株から離れた畝間に肥料を施用し、培土と同時に株元へ寄せる
  • 肥料が株元に集中せず、根域全体に分散される
  • 機械化体系のStage 2以上で標準装備
👁
SECTION 2 — JUDGE

判断ポイント

追肥のタイミングは「カレンダーで定植20日後」が目安ですが、生育ステージ(本葉枚数)で判断する方が正確です。気温・降雨で生育速度が変わるためです。

📋 追肥①実施前チェックリスト

  • 本葉が8〜10枚展開している(早すぎ・遅すぎNG)
  • 圃場が乾いている(雨上がり直後はNG)
  • 肥料が事前に準備されている(窒素中心・速効性)
  • 中耕培土機の深さ設定を確認(5〜8cm浅め)
  • 培土が株元の生長点を埋めない高さ(3〜5cm)
💡 ベテランのコツ:追肥②(結球始期)との2回追肥が標準だが、生育バラつきがある圃場では追肥①を株別に判断することも。 生育の早い株は追肥①を省略し、遅れている株のみ重点的に追肥する「選択的追肥」で揃いを良くする手法もある。
SECTION 3 — FAIL PATTERNS

よくある失敗

FAIL CASE 01

株元直撃で肥焼け

手撒きで肥料を株元に直接かけてしまい、葉が肥焼けで黄化。生育が一時的に停滞した。

原則:肥料は畝間に施用し、株元から5cm以上離す。培土で株元に寄せる構造に。
FAIL CASE 02

培土が高すぎて生長点埋没

培土機の高さ設定を間違え、株元を10cm以上の土で覆ってしまった。生長点が埋まり、新葉展開が止まった。

原則:培土高さは3〜5cm。株元を埋めない範囲で。機械設定は最初の数株で必ず確認。
FAIL CASE 03

追肥量過多で裂球リスク

「多めにあげれば早く大きくなる」と考えて N 10kg/10a を投入。結球期にも肥効が残り、裂球が多発した。

原則:追肥①はN 5kg/10aを厳守。多めに与えても効果は頭打ちで、むしろ品質低下のリスクが大きい。
FAIL CASE 04

降雨予報無視で施肥

大雨前日に追肥を実施。翌日の豪雨で施肥した肥料が流亡し、追肥効果がほぼゼロに。

原則:追肥は晴天が3日以上続く見込みの初日に実施。雨前は避ける。