キャベツ栽培で「収量を決める最初の分岐点」が、苗の状態です。
本葉4〜5枚・草丈10〜15cm・根がセル底に白く張っている状態が定植適期。
ここを外すと、活着不良・初期生育の遅れ・最終収量の低下に直結します。
定植適期苗:本葉4〜5枚・草丈10〜15cm・根がセル底に白く張った状態
苗箱を見て、定植可能なセルと、もう数日育苗が必要なセルを瞬時に分類できれば、定植作業の効率と均一性が大きく向上します。 判断軸は本葉枚数・草丈・茎の太さ・根の張りの4点だけです。
数値基準だけでなく、「指の感覚」と「根の状態」で最終判断します。経験浅い段階では、必ずセルから1株抜いて根を確認する習慣をつけてください。
経験浅い生産者が定植段階でやりがちな失敗を、原因と対処法とセットで整理します。 多くは「数日待てなかった」「数日早く定植してしまった」という時間判断のミスです。
畑の準備が先に終わり、「早く植えたい」気持ちから本葉3枚で定植。 活着までに10日以上かかり、初期生育が大きく遅れて隣接株とのバラつきが発生。
天候不良で定植が遅れ、本葉7枚・草丈20cm超になってから定植。 根がセル内で老化しており、活着後も生育が伸び悩む。最終球重が0.8kg止まりに。
ハウスの温度管理が不十分で、夏播き苗が18cm以上に徒長。 そのまま定植すると風で倒れ、深植えすると生長点埋没のリスク。
適期セルと若苗セルが混在しているのに、効率を優先して一括定植。 結果、収穫期が10日以上ずれて、出荷ロット組成が困難に。
コナガ・アオムシ予防のセルかん注(プレバソンフロアブル5など)を省略して定植。 定植2週間後にコナガ食害が初期生育を直撃し、生長点被害株が続出。
適期苗だったが、夕方や雨天の高湿条件で定植。 地温が低く、土が締まりすぎて根張りが進まず、活着まで2週間。