圃場準備と並行して進めるのが育苗です。
キャベツの育苗期間は25〜35日。この間の温度・かん水・徒長対策の3管理が、定植後の活着と最終収量を大きく左右します。
「がっしりとした健全な苗」を作ることが、このSTEPの目標です。
128穴セルトレイでの育苗。25〜35日で本葉4〜5枚の適期苗に仕上げる
播種から定植適期苗まで25〜35日。
温度管理(出芽20〜25℃/生育18〜23℃)・かん水管理(朝のみ・徒長防止)・定植前の馴化の3つを守れば、健全な苗ができます。
徒長苗は定植後の活着不良・倒伏の主因なので、水と温度を抑え気味に管理するのがコツです。
| 期間 | 日数目安 | 主な管理 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 出芽期 | 播種〜3〜4日 | 温度20〜25℃確保・保湿 | 出芽したら即被覆除去 |
| 子葉展開期 | 4〜10日 | 日光に十分当てる・かん水控えめ | 徒長の始まりに注意 |
| 本葉展開期 | 10〜25日 | 温度18〜23℃・朝のかん水のみ | 夏播きは遮光30〜50% |
| 馴化期 | 定植前 5〜7日 | 屋外に出して外気馴化 | かん水抑制・引き締め |
育苗管理の核心は「徒長させない」こと。徒長を防ぐには「かん水を抑える」「日光に当てる」「夜温を下げる」の3点を守ります。 毎朝の観察で苗の状態を確認し、変化を見逃さないようにしましょう。
育苗の失敗は「徒長」に集約されることが多いです。徒長苗を植えると活着遅れ・倒伏・初期生育不良が連鎖するため、育苗期間中の毎日観察が重要です。
「水を多めに、温度を高めに」と日中30℃・夕方かん水で管理。本葉3枚で草丈20cm の徒長苗に。定植後10%以上が倒伏し、活着が大きく遅れた。
夏播きの育苗で「焼けない方が良い」と遮光率70%のネットを終日掛け続けた。葉色が淡くなり、節間が伸びて徒長。定植後の活着が遅れた。
「苗が小さいから大丈夫」とセルかん注を省略。定植直後からコナガの食害が発生し、初期生育が大きく遅れた。残効薬剤の効果を逃した。
ハウスから出して当日定植。気温差ストレスで活着が大幅に遅れ、5%が枯死。次作からは馴化期間を取るように改善。
昨年余った培土を使ったところ、発芽率が40%まで低下。播種し直しで定植時期が2週間遅れ、市場価格の良い時期を逃した。
播種を2回に分けたが、温度管理が違ったため育苗速度に10日の差が出た。定植適期が分散し、作業計画が大幅に狂った。