梅雨明けから盆過ぎは、夏秋どりキャベツの最大の試練。
高温多湿で黒腐病・軟腐病が急増し、薬剤抵抗性を獲得したコナガが同時発生します。
この時期の対応が、最終的な出荷球率を決定的に左右します。
気温25〜30℃ + 降雨後の高湿条件で、黒腐病・軟腐病が爆発的に増えます。同時にコナガの世代加速で薬剤抵抗性個体が増加。この複合リスクに対しては、「殺虫剤 + 殺菌剤の混用」「雨前の予防散布」が鉄則です。
| 時期 | 殺虫剤 | 殺菌剤(細菌) | 殺菌剤(糸状菌) |
|---|---|---|---|
| 結球始期 | アファーム乳剤 | スターナ水和剤 | ロブラール水和剤 |
| 結球中期(梅雨明け) | ディアナSC | コサイド3000 | — |
| 結球後期 | BT剤(フローバックDF) | カスミンボルドー | — |
| 収穫7〜14日前 | 登録残効を確認 | — | — |
※ 殺虫剤と殺菌剤の混用で散布回数を削減。展着剤を加えることで耐雨性も向上。
この時期の防除は「気象予報を読みながら計画的に」。雨前の予防散布が最大の鍵で、雨後の散布では手遅れになります。
梅雨明け前の大雨後、黒腐病が一気に拡大。慌てて散布したが、すでに多数の株が罹病し、出荷球率が60%まで低下した。
黒腐病株を「もったいない」と放置したところ、隣接株への伝染が拡大し、1畝の半分が罹病してしまった。
収穫5日前にディアナSC(PHI 7日)を散布。出荷検査で農薬残留が引っかかり、出荷停止になった。
「効くから」とジアミド系を3回連続使用。4回目から効果が低下し、結球部へのコナガ侵入を防げなかった。
梅雨期に滞水した低地圃場で、軟腐病が全体の30%に発生。出荷球率が大幅に低下した。
「農薬コストを抑えたい」と散布間隔を2週間に延長。残効切れの隙間で病害が拡大した。