技術マップ 📅 栽培計画シミュレーター キャベツ基本技術の習得 STEP 09 結球始期の判断と追肥②
STEP 09 / 12 夏秋どり 基本技術の習得 結球編

結球始期の判断と追肥②

キャベツは外葉が15〜16枚に達すると、中心部が巻き始めて「結球」が始まります。
この時期の追肥②は、球の重量と密度を決定する重要な養分供給です。 タイミングを誤ると裂球・空洞球の原因になります。

01圃場選定 02土づくり 03育苗 04適期苗 05定植 06活着確認 07追肥① 08初期防除 09結球追肥 10盛期防除 11収穫 12予冷出荷
結球始期
SECTION 1 — DO

やること

このステップの目標

結球始期を見極め、最適なタイミングで追肥②を実施する

結球始期は「中心の葉が立ち上がり始める瞬間」。この前後に追肥②を行うことで、結球期の急速な養分需要をカバーし、球の大きさと締まりを最大化できます。

📏 結球始期の数値基準

外葉枚数
15〜16枚
結球始期の目安
タイミング
定植40〜45日後
気温で前後
追肥②窒素量
N 5kg/10a
+ K 5kg/10a
配合
N-P-K
5-0-5
追肥位置
畝間表層
中耕同時可

🌱 結球始期の判断

結球始期
◎ 結球始期(追肥②適期)

中心葉が立ち上がる

  • 外葉15〜16枚展開
  • 中心の葉が直立し始める
  • 株の中央に小さな空間ができ始める
  • これから巻き始める瞬間
結球前
△ 結球前(待つ)

外葉拡大期

  • 外葉が横に開いて広がる
  • 中心葉はまだ平ら
  • もう数日待つ
  • 追肥早すぎは肥効が外葉拡大に偏る
結球進行中
✕ 追肥②遅すぎ

すでに球を巻いている

  • 中央に明確な球ができている
  • 外葉は閉じて球を覆う
  • 追肥は裂球リスク
  • これ以降は施肥しない
👁
SECTION 2 — JUDGE

判断ポイント

結球始期の判断は「中心葉の立ち上がり」を見るのがポイント。葉を1枚めくって、中心部を上から覗き込むと判別しやすい。

📋 追肥②実施前チェックリスト

  • 外葉が15〜16枚展開している
  • 中心葉が立ち上がり始めている(結球前ではない)
  • 明確な球がまだできていない(結球進行中ではない)
  • 圃場が乾いている(雨上がりNG)
  • 窒素 + 加里の配合肥料を準備済み
💡 ベテランのコツ:追肥②は「窒素過多にしない」が原則。窒素が多すぎると、結球期に葉が伸び続けて裂球を引き起こす。加里を併用することで、球の締まりを良くする。

SECTION 3 — FAIL PATTERNS

よくある失敗

FAIL CASE 01

追肥②遅れで結球期に肥効残り → 裂球多発

追肥②のタイミングを1週間遅らせたら、結球後期に肥効が残り、急激な葉伸長で裂球が30%発生した。

原則:追肥②は結球始期(外葉15〜16枚)の前後3日以内に。遅れたら省略する勇気も必要。
FAIL CASE 02

窒素過多で空洞球

「大きくしたい」と追肥②でN 10kg/10aを投入。結果、葉が大きくなりすぎて球の中身が詰まらず、空洞球が多発。

原則:追肥②はN 5kg/10a + K 5kg/10aを厳守。加里を併用して球の充実を促す。
FAIL CASE 03

結球前に追肥して外葉ばかり拡大

外葉13枚の段階で追肥②を実施。肥効が外葉拡大に使われ、結球が遅れた。

原則:必ず「中心葉の立ち上がり」を確認してから追肥。早すぎる追肥は外葉徒長を招く。
FAIL CASE 04

追肥①と追肥②の合算量計算ミス

追肥①でN7kgを使ったのに、追肥②でもN5kgを通常通り投入。合計N12kgで過剰となり裂球発生。

原則:追肥①+追肥②の合計N量を10kg/10aに収める。追肥①を多めにしたら追肥②は減らす。