一季成り性 / とちおとめ

定植準備・定植後管理

花芽分化を確認した苗を8月上旬に定植。活着・芽の整理・ランナー摘除を行いながら花芽分化期(9〜10月)へつなぐ。定植直後の管理が年内収量の土台になる。

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定植準備

培地補充

  • 🔧前作終了後、沈下・消耗した培地を新培地で補充
  • 🔧培地面を均平にならし、点滴チューブの位置を確認
  • 🔧定植前日に十分灌水し培地を湿潤状態に整える

マルチ設置

  • 🎯定植前にマルチを設置し、定植位置を決定
  • 📏株間は20〜25cm(2条千鳥植え)を目安にマーキング
  • ✂️定植穴はホーラー等で開ける。穴径はクラウンサイズに合わせる

定植作業のポイント

植え方・植え付け深さ

  • クラウン頂部が培地面と同高さになるよう植える(深植え・浅植え厳禁)
  • 花芽分化方向(クラウンのアーチ方向)を収穫しやすい向きに揃える
  • 定植後すぐに原水で十分に灌水して活着促進
花芽の向き(重要)
とちおとめはクラウンの曲がり側から第一花房が出る。果房がベンチの外側(収穫しやすい方向)に向くようクラウンの向きを揃えて定植する。

定植後の管理(8月上旬〜10月中旬)

定植直後〜活着期(1〜2週間)

  • 💧原水のみで灌水(肥料分なし)。萎れが見られたら即増水
  • 🌡️ハウス内温度:最低15℃以上・最高30℃以下を目標に管理
  • 👁️溢泌液(早朝の葉縁水滴)確認で活着状態を判断

芽の整理(活着後〜)

活着確認後、クラウン基部から発生した弱小腋芽を摘除し、主芽1本への養分集中を図る。とちおとめは腋芽発生が少なめだが、定植後の旺盛な時期には複数の芽が同時に発達することがある。

この時期は「株を大きく育てること」が最優先。花房が発生しても除去し、根群とクラウンの充実に専念する。

ランナー摘除

定植後も旺盛にランナーが発生する。果実生産を目的とする実取り苗ではランナーはすべて除去する。週1〜2回の巡回で見落とさず摘除する。

この時期の給液管理

ステージEC目標値頻度pH
活着期(定植後〜1週)原水(EC 0)萎れに応じ随時5.5〜6.5
活着後〜花芽分化期EC 0.2〜0.4 mS/cm1日2〜3回5.5〜6.5

花芽分化期前後の注意点(9〜10月)

施肥・給液の過多に注意:過剰な窒素は花芽分化を抑制する。この時期は給液ECをやや低めに抑え、草勢を旺盛にしすぎない。
花芽検鏡で確認:9月中旬〜下旬に花芽検鏡を実施し、分化状況を把握する。50%以上分化していれば日長処理・加温への移行を準備する。
出典:農研機構「大規模いちご生産技術導入マニュアル」令和2年3月 / 農研機構「夏のしずく標準作業手順書」SOP22-209aK