Probethink | 栽培技術 ホームモードVN・ダラット手動運用(Level 1)

ベトナム高原版 | Level 1 手動運用

手動運用カレンダー

Manual operation — simple greenhouses without automation

電動天窓も制御盤も無い簡易ハウス(雨除け・ネットハウス)向けに、運転モードを「人が何時に何をするか」の作業手順へ翻訳した版。温度計1本と天気予報があれば回せる。設備が増えたら同じモードのまま Level 2→3 へ移行できる。

Level 1:手動運用(このページ) Level 2:換気・潅水のみ自動(タイマー+簡易センサ) Level 3:統合制御(気候別カレンダー

代表は ダラット(Grade A・周年)。北部(イエンビエン・サパ)は冬の朝夕に「カーテン閉・保温」の手作業が加わる(→ イエンビエン版)。モードの考え方はモードライブラリと同じ。

01

1日の作業(時間帯ごと)

Daily routine by time of day

時間帯モードやること(手作業)
日の出前M4/M2窓は閉じたまま。寒い朝は内張りカーテンを閉めておく(北部)。霜・結露があれば循環の布/手動扇で空気を動かす
日の出〜午前M2/M1ハウス内が温まり始めたら天窓を少し開ける(温度計が25℃を超えたら半分、27℃で全開の目安)。CO₂ボンベがあれば窓を開ける前に施用
日中M1/M8暑い日は遮光ネットを張る/降ろす。温度計を見て開度を調整。乾季の晴天は強日射に注意(葉焼け)。土の乾きを見て潅水(午前後半)
日没30〜60分前M3乾季:窓を大きく開けて一気に温度を下げる(クイックドロップ)。雨季:閉める前に湿気を逃がす換気をしてから閉じる
日没〜夜M4窓を閉じ、北部の寒い夜はカーテンで保温。暖房があれば夜温を保つ。潅水は止める

温度の目安は作物別シートで確定するが、トマトの換気開始は25〜27℃、夜温は厳寒期で10〜12℃が基準。温度計はハウス中央・作物の高さに置く。

02

季節ごとの手動チェック

Dry vs rainy — manual checklist

☀ 乾季(11〜4月)=好適期

  • 朝の窓開けは温度計頼り(25→27℃の目安で半開→全開)
  • 乾季の晴天日は遮光を早めに(葉焼け・果実日焼け防止)
  • 日没前のクイックドロップ(窓全開で急冷)で実太り・糖度を上げる
  • 土がよく乾くので潅水量は多め。朝のやり過ぎは根腐れに注意

🌧 雨季(5〜10月)=防御期

  • 天気予報を毎朝確認。スコールが来る前に窓・出入口を閉める(最優先)
  • ハウス周りの排水溝の通りを毎日点検(停滞水→疫病)
  • 曇天続きは潅水を減らす(蒸散が減るので過湿・根腐れ防止)
  • 夜は閉め切り過ぎない。湿気を逃がす最小換気+空気を回す(灰色かび予防)
  • 葉や果実を濡らさない。朝に結露があれば早めに空気を動かして乾かす
03

定植のタイミングと、ずれた時の対処

Planting timing & the rainy-straddle fallback

作型定植運用の要点
標準(推奨)10〜11月
乾季頭
乾季の好適環境で生育を進め、雨季前〜雨季前半に主収穫を終える。最も多収を狙いやすい
周年(Grade A)通年可ダラット等の安定気候なら雨季を跨いでも回せる。雨季は下の防御運用を厚くする
雨季跨ぎ
(定植がずれた時)
乾季後半〜乾季集中で逃げるのでなく、雨季を防御モードで凌ぐ。スコール前の閉鎖(M10)・夜間の除湿(M5)・低日照の潅水減と補光(M9)を毎日。裂果・疫病の管理を最優先に

避けたいのは雨季ピーク(8〜9月)に収穫最盛がぶつかること。低日照・多湿で着果と品質が落ちる。定植が遅れて雨季に深く入る場合は、無理に長期化させず収穫を前倒すか、防御運用に徹する。高原は基本「周年」なので、低地向けの乾季集中型(雨季前に必ず終了)は今回の対象外。