Probethink | 栽培技術 ホームモード日本版VN・ダラットVN・イエンビエン

ベトナム北部高原版 | Grade B・ハイブリッド

年間運用カレンダー

Annual Mode Deployment — Tomato, Yên Bái highlands (≈750m, Grade B)

雨季(5〜9月)=ベトナム寄り

外気を防ぐ

連日の豪雨・低日照・暖候多湿。M10スコール・M5除湿・M9補光が主役。ダラットと同じ雨季対応。

イエンビエンは7都市で最も日本版に近い「ハイブリッド型」。ダラット(Grade A・通年フラット・加温/冷房不要)とは別物で、冬は日本式の加温+夏〜雨季はVN式の防御が同居する。最高月平均25.5℃の Grade B=周年化には冷却が要るが、暑い月が雨季(多湿)と重なるため細霧は効きにくく、冷却は遮光+換気が主になる。

01

定植期:8月ではなく「乾季頭の10〜11月」

Planting window — dry-season head, not August

日本(温帯)イエンビエン(北部高原)
避ける敵冬の低温雨季の多湿・低日照・スコール(5〜9月)+冬の冷え込み
多収の定植期8月(夏定植→越冬長期)10〜11月(乾季頭)
好適な収穫期厳寒期を加温で繋ぐ乾季(11〜4月)に最盛、雨季入り前に主収穫

日本の8月定植は「越冬長期」の作型。ベトナム高原は避けたいのが冬ではなく雨季なので、定植は乾季の入口=10〜11月が基本。Grade B のイエンビエンは「冬の冷え込み」と「夏〜雨季の高温多湿」を両方避ける必要があり、乾季頭定植がとりわけ重要。カレンダー/プランナーで8月定植がデフォルトなら、ベトナム版としては10〜11月へ要修正。

02

日内サイクル(毎日・通年)

Daily cycle — winter heavy, like Japan

夜 → 朝 → 日中 → 夕(冬は朝・夜温が主役級=日本寄り)

M4 夜温確保冬は加温(≤15℃)
M2 朝の立ち上げ冬は予備加温+CO₂(日本式)
M1 換気主体通年の基本
M3 夕方の切り替え雨季は除湿、冬は軽QD
M4 夜温確保夜へ

ダラットより朝(M2)・夜温(M4)が冬に重い。季節の重なり:冬の低温→M4加温・M2朝、雨季午後のスコール→M10、雨季の低日照→M9、雨季夜の過湿→M5

03

月 × モード 強度マップ(イエンビエン・周年)

Yên Bái year-round — winter heating + rainy defense hybrid

乾季好適(定植好適)
冬・低温(加温)
乾季・好適
雨季(防御・除湿・低日照)
乾季入り
11月
12月 ★
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月 ★
8月
9月
10月
M1換気主体通年の基本。冬は窓を閉め気味
M2朝の立ち上げ冬は日本寄り。予備加温+CO₂
M3夕方の切り替え雨季は夕方除湿、冬は軽いQD
M4夜温確保冬12〜2月は外気≤15℃で加温寄り
M5除湿・病害抑制雨季常用+冬の朝結露
M6夏季冷房・細霧暑い月=雨季で多湿→効果限定(遮光換気が主)
M8強日射管理乾季の晴天遮光。雨季は曇天で軽い
M9弱日射・補光雨季の低日照(7〜8月が底)+冬の曇天
M10スコール防御雨季5〜9月。午後の割り込み
潅水潅水・施肥運用乾季は増量、雨季は減量
主役・毎日 使用 随時・オプション 不要 冬にM2/M4(日本型)、雨季にM10/M5/M9(VN型)が立つ=ハイブリッド。M6細霧は多湿で限定
04

2大重要期:片方は日本型、片方はVN型

Winter (Japan-type) & rainy peak (VN-type)

12〜2月 ★ 冬・厳寒期(日本型)

課題:外気≤15℃・低温・朝結露

ダラットには無い局面。夜温を加温で確保し、朝は段階加温+CO₂で立ち上げる。日本の厳寒期管理がほぼそのまま当てはまる(ただし日本ほど寒くはない)。

M4 夜温(加温)M2 朝 M5 朝結露M8 採光

7〜8月 ★ 雨季のピーク(VN型)

課題:連日豪雨・低日照・暖候多湿・病害

ダラットと同じ雨季対応。最高月平均25℃台+多湿で、冷却は細霧でなく遮光+換気。スコール毎日、低日照の補光・潅水減量で着果と病害を凌ぐ。

M10 スコールM5 除湿 M9 補光WS 潅水減

イエンビエンの2大重要期は、片方が日本型(冬)・片方がVN型(雨季ピーク)という、ちょうど両版の中間に位置する。Grade A のダラット(ダラット版)と日本版(日本版)の両方を参照すると運用像がつかみやすい。チュモロン・マンデンは Grade A でダラット版に準ずる。

近縁都市の差分:ムカンチャイ(1000m・最低11℃)は本ページにほぼ準ずる。サパ(1570m・最低9.6℃)は7都市で最も寒く、冬の冷え込みが日本の長野級。M4夜温・M2朝の冬の比重を本ページよりさらに一段上げ(加温必須)、ほぼ日本版の厳寒期管理に寄せる。一方で雨季対応(M10/M5/M9)は本ページと同じ。