収穫適期の判断
収穫タイミングは果皮の着色程度で判断する。早取りは食味・糖度が低く商品価値が下がる。遅れると軟化・腐敗・輸送中の傷みが増える。
| 品種 | 収穫の目安(着色程度) | 注意点 |
|---|---|---|
| すずあかね | 全体の9割以上着色 | 硬果性が高く日持ち良好。遅め収穫でも傷みにくい |
| とちおとめ | 全体の8〜9割着色 | 低温期は着色が遅い。果実温が高くなると軟化しやすい |
| 夏のしずく | 全体の8〜9割着色 | 夏季高温期は早朝収穫・即予冷を徹底する |
収穫時の注意点
収穫方法
- 果実表面に指が触れないよう果柄(ヘタの上)を持って収穫する
- 緩衝材を入れた浅箱・収穫コンテナを使用
- 果実が重ならないよう丁寧に並べる
- 1コンテナに詰め込みすぎない(2〜3段以内)
収穫時間帯
夏季(夏のしずく・すずあかね高温期)は早朝に収穫する。果実温度が低い時間帯に収穫することで、腐敗・傷みを大幅に抑制できる。
冬季(とちおとめ)は日中の温暖な時間帯の方が果実が柔らかくならず良い。着色確認もしやすい。
予冷・出荷調整
特に夏季高温期は収穫後の温度管理が品質に直結する。収穫後は速やかに予冷庫に搬入し、果実温度を下げてから出荷調整(選果・パック)を行う。
| 工程 | 推奨温度・条件 | 目的 |
|---|---|---|
| 予冷 | 3〜5℃・1〜2時間以上 | 果実温度を下げ、腐敗・軟化を抑制 |
| 選果・格付け | 15℃以下の涼しい環境 | 選果時の品質低下を最小化 |
| パック・出荷 | 保冷ボックス・冷蔵トラック | 輸送中の温度上昇を防止 |
生育調査・品質調査
定期生育調査の項目
| 調査項目 | 調査頻度 | 判断基準 |
|---|---|---|
| 草丈・葉数 | 週1〜2回 | 品種標準値と比較し生育の過不足を判断 |
| クラウン径 | 月1回 | 肥大が不十分な場合は施肥・給液を見直す |
| 花房の出蕾数 | 週1回 | 出蕾が少ない場合は温度・日長・草勢を確認 |
| 着果数・果実サイズ | 週1〜2回 | 小玉・奇形果の増加は管理上のシグナル |
果実品質調査の項目
| 調査項目 | 方法 | 目標値の目安 |
|---|---|---|
| 糖度(°Brix) | 屈折糖度計 | 9〜11°Brix(品種・時期により異なる) |
| 酸度(%) | 滴定法 | 0.7〜1.0%(季節により変動) |
| 果実硬度(gf) | テクスチャーアナライザー等 | 品種間差が大きい(夏のしずく:44.9 gf/φ2mm) |
| 商品果率(%) | 重量ベース | 品種・圃場条件によるが60%以上を目標 |