長期多段どり向け品種選択の優先基準
| 基準 | 重要度 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 長期栽培適性 | ◎最重要 | 8〜12ヶ月の長期間、草勢・収量が安定して持続するか |
| 耐病性(複合) | ◎最重要 | 葉かび病・ToMV・TYLCV(黄化葉巻病)・萎凋病への抵抗性 |
| 花粉稔性の安定性 | ○重要 | 低温期(12〜2月)・高温期(5〜7月)での着果安定性 |
| 1果重・着果数 | ○重要 | 150〜200g/果が標準市場向け。品種により大きく異なる |
| 日持ち性・食味 | ○重要(市場による) | 桃太郎系は食味・外観評価が高い。遠距離流通では日持ち優先 |
| 裂果・障害果の出にくさ | △状況による | 水分管理が不安定な圃場では裂果抵抗性が重要 |
施設条件別の品種選択指針
従来型ハウス(軒高3m未満)
- 推耐病性・長期適性を最優先。桃太郎系の改良品種が安定
- 避多収型オランダ品種は施設環境が整わないと特性が発揮できない
高軒高ハウス+環境制御
- 推収量型品種(りんか409等)で多収を狙いつつ耐病性も確保
- 検オランダ品種・高光合成速度品種の試験的導入も選択肢
「品種を変えれば収量が上がる」は誤解。品種はポテンシャルを決めるが、そのポテンシャルを引き出すのは施設・環境制御・栽培技術の三位一体。品種変更は設備・技術の整備と同時に行う。