花芽分化のメカニズム
- 中トマトは中性植物——日長に関係なく花芽が分化する。光周性による制約がないため長期多段どりが可能
- 規本葉8〜9枚目の節位に第1花房が着き、以後3葉おきに規則的に花房をつける
- 温花芽分化は低温側に傾くが、定植時点ですでに4〜5段花房まで花芽分化が進んでいる
- 育育苗時の夜温が高すぎると花芽が貧弱になる。育苗管理が第3花房まで影響する
積算温度と段数管理
| 管理指標 | 数値目安 | 活用法 |
|---|---|---|
| 開花から収穫までの積算温度 | 1,000〜1,100℃ | 温度設定から収穫時期を予測。逆算して開花管理を行う |
| 24h平均温度と段数の関係 | 平均温度が高いほど段数が増加 | 換気開始温度を高めに設定することで花房段位が増え収量増加 |
| 開花花房高さ | 15cm程度が目標 | 短すぎると生殖生長過多。長すぎると栄養生長過多 |
| 開花段と収穫段の差 | 6段を維持 | これを維持することで草勢を安定させながら長期収穫が続く |
農研機構の生育・収量予測ツールでは、積算温度モデルを活用して最適な温度設定を試算し、実際にシミュレーション通りの55t/10a以上の収量が実証されている。
果実発育ステージと管理の接点
| ステージ | 期間の目安 | 管理の重点 |
|---|---|---|
| 花芽分化〜開花 | 育苗中〜定植後 | 育苗温度・低温障害防止・花質確保 |
| 開花〜細胞分裂完了 | 開花後約10日 | 適温維持(最低10℃以上)・ホルモン処理・子室数確保 |
| 細胞肥大期 | 開花後10〜35日 | CO₂・水分・温度の三拍子を揃える。シンク強度が最大 |
| 成熟・着色期 | 開花後35日〜収穫 | エチレン・温度で着色制御。25〜30℃でリコペン最大 |