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② 環境制御

散乱光資材——群落内光利用効率の改善

直達光を散乱光に変換する被覆資材・塗布剤により、群落下部まで均一に光を届ける。LAI3前後では上位葉が下位葉を遮蔽するが、散乱光資材はこの問題を緩和し光合成産物の生産量を底上げする。

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散乱光資材の仕組みと効果

直達光と散乱光の違い

  • 直達光:上位葉に集中し、下位葉には届きにくい。群落上部で光が飽和しやすい
  • 散乱光:あらゆる方向から照射されるため群落内部まで均一に到達。光合成効率が高い
  • 散乱光条件下では個葉の光合成速度が高く維持される傾向がある

導入方法

  • 散乱光フィルム:ハウス被覆フィルム自体を散乱光透過性素材に交換
  • 散乱光塗布剤(白色塗布剤等):既存のハウスの外面に散乱剤を塗布。コストが低く改修なしで導入できる
  • 内張り資材:ハウス内部に散乱光フィルムを追加する方法
TOMATOES 2nd Editionで特に強調:オランダの高収量施設では散乱光ガラス(例:Lumigro, Diffuglass等)が標準採用されており、群落内光利用効率の向上が多収化の重要な要素の一つとされている。

散乱光資材導入の注意点

  • 散乱光資材は透過率が直達光素材よりやや低い場合がある。総光量の確保とのバランスを確認
  • 厳寒期(11〜1月)は特に効果的。日射量が少ない時期こそ群落内の光利用効率改善が重要
  • LED補光との組み合わせが最大の効果を発揮。外部からの散乱光+群落内のインターライティングで光環境を立体的に改善
塗布型散乱剤は降雨で流れる製品もある。施用時期(夏から秋)と持続期間を確認したうえで使用する。