なぜ11月が最重要なのか
年間最低へ
日射量
11月中旬〜1月が底
栄養生長へ傾く
草勢変化
光合成産物が不足
3月まで響く
収量への影響
厳寒期の遅れは長期化
5つの重要管理ポイント
① 温度管理——昼夜の較差で生殖生長へ
| 時間帯 | 目標温度 | 目的 |
|---|---|---|
| 昼間 | 23〜26℃ | 光合成を最大化。やや高め設定 |
| 夜間 | 10〜12℃ | 呼吸消耗を抑え、転流を促進 |
| 日の出前 | 段階加温(1hで2℃以内) | 結露・果実濡れを防止 |
夜温が高すぎると呼吸消耗増大→果実肥大悪化。低すぎると花質低下・落花。適正な昼夜温度差が生殖生長の鍵。
② クイックドロップ(QD)——転流促進テクニック

クイックドロップ実施の様子
日没30〜45分前に強換気で急冷
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日没30〜45分前に強換気で急冷
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日没前に強換気で室温を急低下させると、果実・根などシンク器官が周囲より高温になり、光合成産物の転流が集中する。
- 効果実肥大促進+湿度低下による病害抑制の二重効果
- 注草勢が弱い株への多用は禁物。草勢確認が前提
ソース→シンクへの転流強制促進。厳寒期増収の核心的手法。
③ CO₂管理——密閉ハウスのCO₂不足を補う

炭酸ガス発生機の設置状況
800〜1000ppm維持を目標に
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800〜1000ppm維持を目標に
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- 濃炭酸ガス発生機で800〜1000ppmに維持。日射のある時間帯(6〜15時)に施用
- 効1果重増加+空洞果減少で収量3割増(愛知農試実証)
- 換換気開始時は施用停止。窓を開けたまま施用は損失大
補光と組み合わせる場合、CO₂が不足していると補光効果が半減する。セットで管理する。
④ トップリーフ摘葉——限られた光を果実へ集中

トップリーフ摘葉の実施
果房直上の未展開葉を早期除去
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果房直上の未展開葉を早期除去
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- 技果房直上の未展開の若い葉を早期除去→光合成産物が果実に集中
- 技下葉かきで群落内光透過を改善。過剰摘葉は草勢低下に注意
- 注CO₂施用条件下では葉面積をある程度確保した方が収量・糖度が増加する傾向
摘果も徹底。果実数を制限して1果あたりの同化産物を確保し、空洞果を防ぐ。
⑤ 病害虫・飽差管理——保温と換気のトレードオフ
- !灰色かび病:低温多湿で急増。夜間加温で結露防止、QDで湿度低下
- !葉かび病:換気不足の密閉ハウスで多発。適宜少量換気を実施
- △コナジラミ・アザミウマの越冬個体にも注意を継続
果実・茎を濡らさないことが最優先。夜間は温風暖房機で湿度調節する。
11月の生育診断チェックリスト
草勢・生育の確認
- 腋芽のBrix値は適正か(高すぎ=生殖過多)
- 茎の太さ・節間長は適正か
- 生長点の向き・形は正常か
- 花房の着花数・花質は良好か
環境・作業の確認
- 日中ハウス内温度は23〜26℃維持できているか
- CO₂施用・換気のタイミングは適切か
- 摘果・トップリーフ摘葉は実施済みか
- 灰色かび病の初期症状はないか