糖度(Brix値)に影響する栽培因子
| 因子 | 糖度への影響 | 収量への影響 |
|---|---|---|
| 給液ECを高める | 浸透圧↑→果実内糖分濃縮→Brix上昇 | 果実サイズ縮小・総収量減の傾向 |
| 水分ストレスを与える | 蒸散促進→果実内濃縮→食味向上 | 過度なストレスは裂果・収量低下リスク |
| CO₂施用 | 光合成産物増加→糖分供給増 | 1果重増加・収量増加(相乗効果) |
| 日射量を高める | 光合成産物の蓄積が増加 | 収量・品質ともに向上 |
| 収穫タイミングを遅らせる | 熟度が上がりBrix上昇 | 日持ち性が低下。過熟は割果リスク |
愛知農試実証:高EC区(EC3.0 dS/m程度)では果実糖度が高く推移した。品質重視の場合、収穫期に向けてECをやや高めに管理することも有効な戦略。
収量vs品質のトレードオフ戦略
高収量戦略
- EC給液ECを標準(2.0〜2.5)に保ち、1果重・着果数を最大化
- 水十分な潅水で果実肥大を促進
- 向大量出荷・業務用・加工用市場向き
高品質(高糖度)戦略
- EC収穫2〜4週前からECを2.5〜3.5に引き上げ糖分を濃縮
- 水軽度の水分ストレスで食味・硬さ・日持ちを向上
- 向高単価市場・直売・贈答用向き
高EC管理を長期間続けると尻腐れ果が増加するリスクがある。ECを上げる前に潅水管理を安定させ、Ca吸収を確保することが前提。