摘果の基本
着果数の目安(大玉トマト)
| 花房位置 | 着果数目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 1〜2段目 | 2〜3果 | 下段の着果を絞ることで樹勢維持・中段以降の着果促進 |
| 3〜5段目 | 3〜4果 | 標準的な着果数。草勢を観察しながら調整 |
| 6段目以降 | 3〜4果 | ソース能力が高まる時期は増やすことも可能 |
| 厳寒期 | やや少なめ | 日射量少→ソース能力低下時は着果数を絞る |
着果量が多すぎると樹勢低下→小玉果・空洞果。着果量が少なすぎると樹勢過多→乱形果・異常茎(めがね)。どちらも避けることが長期多段どりの核心。
摘果のタイミングと方法
- 時ピンポン玉大(直径2〜3cm)になった頃が摘果の目安。それ以前の摘果でも問題ない
- 部変形果・病害果は早めに除去。シンクを無駄遣いしないことが重要
- 草草勢が強い時は着果数を増やして負荷をかけ、草勢が弱い時は早めに摘果してシンク負担を軽減
- 注摘果はハサミではなく手で行う(ウイルス病の伝染防止)。晴天日の午前中実施が基本
摘葉の基本
摘葉の目的と効果
- 光群落内光透過改善:下位葉が受光できるようになりソース効率が向上
- 病風通し改善による灰色かび病・葉かび病の抑制
- 作収穫・誘引作業の効率化
摘葉の基準
- 収収穫した花房の下2枚程度の葉を残して下葉をかく
- 注過剰摘葉は草勢低下の直接原因。1株あたり13〜15枚を維持が目安
- 注厳寒期は特に慎重に。光合成葉を減らすとソース能力が直接低下する
トップリーフ摘葉(TOMATOES 2nd Editionで注目)
果房直上の未展開の若い葉(トップリーフ)を早期に除去する技術。同化産物が果実(シンク)に直接回されるようになり、果実肥大が促進される。特に厳寒期(11月〜1月)に有効。
CO₂施用条件下ではある程度の葉面積を確保した方が収量・糖度が増加する傾向がある。補光・CO₂施用と摘葉管理はセットで考える。
腋芽かき(わき芽除去)
一本仕立て栽培では発生した全ての腋芽を除去する。腋芽もシンクになるため、放置すると果実へ行くべき同化産物が分散する。
- 時腋芽は小さいうちに手で除去。大きくなってからの除去は傷口が大きく病害感染リスクが増す
- 頻週1〜2回の巡回で見落としなく除去する
- 注ハサミは使わない。手で摘み取ることでウイルス病の伝染を防ぐ