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④ 栽培作業管理

摘果・摘葉——シンク数と光環境の最適化

摘果はシンク数を草勢・ソース能力に合わせる最重要作業。摘葉は群落内光環境の改善と病害抑制を同時に実現する。両作業がシンク・ソースバランスを現場レベルで制御する手段。

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摘果の基本

着果数の目安(大玉トマト)

花房位置着果数目安理由
1〜2段目2〜3果下段の着果を絞ることで樹勢維持・中段以降の着果促進
3〜5段目3〜4果標準的な着果数。草勢を観察しながら調整
6段目以降3〜4果ソース能力が高まる時期は増やすことも可能
厳寒期やや少なめ日射量少→ソース能力低下時は着果数を絞る
着果量が多すぎると樹勢低下→小玉果・空洞果。着果量が少なすぎると樹勢過多→乱形果・異常茎(めがね)。どちらも避けることが長期多段どりの核心。

摘果のタイミングと方法

  • ピンポン玉大(直径2〜3cm)になった頃が摘果の目安。それ以前の摘果でも問題ない
  • 変形果・病害果は早めに除去。シンクを無駄遣いしないことが重要
  • 草勢が強い時は着果数を増やして負荷をかけ、草勢が弱い時は早めに摘果してシンク負担を軽減
  • 摘果はハサミではなく手で行う(ウイルス病の伝染防止)。晴天日の午前中実施が基本

摘葉の基本

摘葉の目的と効果

  • 群落内光透過改善:下位葉が受光できるようになりソース効率が向上
  • 風通し改善による灰色かび病・葉かび病の抑制
  • 収穫・誘引作業の効率化

摘葉の基準

  • 収穫した花房の下2枚程度の葉を残して下葉をかく
  • 過剰摘葉は草勢低下の直接原因。1株あたり13〜15枚を維持が目安
  • 厳寒期は特に慎重に。光合成葉を減らすとソース能力が直接低下する
トップリーフ摘葉(TOMATOES 2nd Editionで注目)

果房直上の未展開の若い葉(トップリーフ)を早期に除去する技術。同化産物が果実(シンク)に直接回されるようになり、果実肥大が促進される。特に厳寒期(11月〜1月)に有効。

CO₂施用条件下ではある程度の葉面積を確保した方が収量・糖度が増加する傾向がある。補光・CO₂施用と摘葉管理はセットで考える。

腋芽かき(わき芽除去)

一本仕立て栽培では発生した全ての腋芽を除去する。腋芽もシンクになるため、放置すると果実へ行くべき同化産物が分散する。

  • 腋芽は小さいうちに手で除去。大きくなってからの除去は傷口が大きく病害感染リスクが増す
  • 週1〜2回の巡回で見落としなく除去する
  • ハサミは使わない。手で摘み取ることでウイルス病の伝染を防ぐ