根切りタイミング
80%倒伏
から1週間後
収穫期(盛岡)
7月下旬〜
8月(圃場乾燥体系)
通風乾燥
〜1週間
(圃場乾燥で3日以内)
実証収量(岩手)
3.7〜6.1 t
/10a(2013〜2020年)
損益分岐点目安
4.0 t
/10a(60円/kg想定)
1育苗管理 2圃場準備・施肥 3定植 4病害虫防除 5雑草防除 6収穫・乾燥
🌡 春まき収穫で秋まきと特に異なる点
① 収穫期が7〜8月の高温期のため、収穫したコンテナはすぐに倉庫へ移動(直射日光・高温を避ける)
② 細菌性腐敗球の発生が秋まきより多いため、乾燥を速やかに進めることが品質保持のカギ
③ 圃場乾燥をしっかり行うことで通風乾燥工程を1週間→3日以内に短縮できる
STEP 1 — 倒伏確認と根切り
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80%倒伏から1週間後・保護葉確認後に根切り

⚠ 晴天日の午前中に実施

根切り適期は秋まきと同様。茎葉のハリが少なくなり球に茶色い保護葉(乾いた外皮)が出始めたことを確認してから根切りを実施する。高温期のため晴天時に速やかに実施する。

📅
春まきの半数倒伏目安(盛岡・もみじ3号)
2018年:7月15日頃、2019年:7月末〜8月上旬。年次・品種・気候によって変動するため圃場を定期的に巡回して確認する。
根切りは晴天日の午前中に
傷口が速やかに乾燥するよう晴天日に実施。機械作業で傷ついた茎葉から病害が侵入するリスクを最小化する。
STEP 2 — 圃場乾燥(デガーによる反転)
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根切り後すぐにデガーで反転 — 通風乾燥を3日以内に短縮

★ 春まきでは特に重要な工程

春まきは1haあたり50tの収穫物(50コンテナ)の通風乾燥に最大5週間かかる。圃場乾燥を先行させると3日以内に短縮でき、乾燥ボトルネックを大幅に解消できる。

🔄
デガーで球を圃場で反転乾燥:5〜10日間
根切り後すぐにデガーで球を反転させ、茎葉を地表面に露出させて日射・風で乾燥を進める。晴天が5日以上続くタイミングで根切りを計画する。
🏗
収穫後はすぐに倉庫へ移動(高温対策)
春まきは収穫時期が高温期。収穫物の入ったコンテナを圃場に放置せず早めに倉庫等に移動して直射日光・高温を避ける。品質劣化と腐敗を防ぐ。
📦STEP 3 — 通風乾燥・調製・出荷
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通風乾燥から規格分け・出荷まで

💨
通風乾燥機(空っ風君等)
コンテナ10基/回処理。圃場乾燥なし→1週間、圃場乾燥あり→3日以内。1ha(50コンテナ)では5回処理が必要。乾燥機台数と収穫ペースのバランスを事前に計画する。
🔧
タッパー(調製機)による仕上げ
乾燥後に定置式タッパーで茎葉切除・泥落としを実施。業務用途で出荷規格が簡素化される場合は作業時間が短縮される。
📏
規格分けと出荷
作業員6名程度・選別機使用で日処理量12t程度。出荷先・規格(サイズ・乾燥度)は作付け前に確認しておく。
📊春まき収量実績
📊 東北4県 試験圃場収量(2013〜2020年・もみじ3号)
場所品種年次収量収穫株率
岩手(盛岡)もみじ3号20185.2 t/10a92%
岩手(盛岡)もみじ3号20203.9 t/10a83%
秋田(大仙)もみじ3号2013〜144.8〜6.1 t/10a100%
青森(弘前)もみじ3号2014〜153.7〜4.6 t/10a98〜99%
青森(弘前)ケルたま2014〜154.3〜4.6 t/10a91〜100%
出典:農研機構 SOP20-109K 表Ⅳ-2。損益分岐点:4.0 t/10a(60円/kg・コスト24万円/10a想定)
作業チェックリスト
🔵 収穫準備
品種別の倒伏予想日を把握し収穫機・コンテナ・フォークリフトを手配した
保管場所(最低15㎡/1ha)とフォークリフト動線を確保した
通風乾燥機の動作確認を完了した
🟢 根切り〜収穫作業
80%倒伏から約1週間後・保護葉確認後に根切りを実施した
根切りは晴天日の午前中に実施した
デガーで球を反転させ圃場乾燥を促進した
収穫後、コンテナをすぐに倉庫へ移動し直射日光・高温を避けた
🟠 乾燥・調製・出荷
通風乾燥で茎部が十分に乾燥・収縮していることを確認した
タッパー・選別機で調製・規格分けを実施した
収穫量・腐敗球率を記録し次作改善に活かした