主要病害
べと病
細菌性腐敗
アザミウマ初発(盛岡)
5月下旬
南ほど早い
殺虫剤散布間隔
10〜15日
収穫直前まで継続
定植時かん注
2剤
タマネギバエ+乾腐病
薬剤耐性対策
ローテーション
同系統の連用禁止
1育苗管理› 2圃場準備・施肥› 3定植› 4病害虫防除› 5雑草防除› 6収穫・乾燥
🔑 春まき防除の核心:アザミウマ→腐敗病の連鎖を断ち切る
① ネギアザミウマの食害痕にタマネギ腐敗病菌(バークフォルデリアセパシア)が増殖
② 収穫前に感染→収穫後〜貯蔵中に腐敗球として顕在化
③ 殺菌剤散布だけでは不十分。殺虫剤の定期散布が腐敗防止の核心。(2017〜2018年実証)
📋防除体系の全体像
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定植時かん注:タマネギバエ+乾腐病の予防処理

📅 定植前に実施
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定植前後:ネキリムシ類対策(ガードベイトA〈ペルメトリン〉)
定植苗はネキリムシ類の被害を受けやすい。被害の出やすい場所に3kg/10aを株元散布する。
※タマネギバエは葉鞘基部(地中)を食害する地下部害虫で、登録殺虫剤での卓効が得にくく発生後の防除は困難(SOP第2版)。
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乾腐病対策:ベンレート水和剤(ベノミル)
100倍。セル成型育苗トレイ1箱(30×60cm、使用土壌約5L)当たり500mLかん注。定植前・1回以内。
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ネギアザミウマ:初発から収穫直前まで10〜15日間隔で定期散布

⚠ 10頭/株で商品収量が低下
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春まきの最重要害虫。7月まで個体数が増加し続ける。殺虫剤を省略すると翌年腐敗球が急増することが実証されている。

📅
防除開始タイミング
郡山(福島):5月上旬、盛岡(岩手):5月下旬。初発を確認したら即座に防除を開始する。南ほど早いため地域の発生情報を確認する。
💊
推奨薬剤ローテーション
★主体:トクチオン乳剤(プロチオホス)1000倍 / ディアナSC(スピネトラム)2000〜2500倍
ローテーション:ベネビアOD(シアントラニリプロール)2000〜4000倍、アグロスリン乳剤(シペルメトリン)2500倍、リーフガード顆粒水和剤(チオシクラム)1500倍、ファインセーブフロアブル(フロメトキン)1000倍
発生に合わせ10〜15日間隔で散布。同一系統の連用を避けローテーションする。
※ダーズバン乳剤40(クロルピリホス)は登録失効のため使用不可
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殺菌剤:糸状菌性病害と細菌性病害を分けて対策

★ 梅雨期は銅剤を収穫直前まで継続
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糸状菌性病害(べと病・灰色腐敗病等)
定植後から茎葉部病害を対象に予防散布を開始。プロポーズ顆粒水和剤→ジマンダイセン水和剤→ザンプロDMフロアブル→ダコニール1000→リドミルゴールドMZ→アミスター20フロアブル→フロンサイドSC→トップジンM水和剤等をローテーション(多作用点→CAA→QoI→PPi等で系統を回す)。
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細菌性病害(軟腐病・りん茎腐敗病等)
梅雨期(6月以降)は高温多湿で細菌感染が急増。コサイド3000(水酸化第二銅)・マテリーナ水和剤・カスミンボルドーを収穫直前まで定期散布継続。
📋散布体系例(盛岡・春まき)
📅 盛岡モデル(予防散布は5月中旬から開始)— 農研機構 表Ⅲ-7(2026年6月登録)準拠
時期殺虫剤殺菌剤①殺菌剤②
定植前後ガードベイトA 3kg/10a
ネキリムシ・株元
—ベンレート水和剤 100倍
乾腐病・かん注
5月中旬トクチオン 1000倍—プロポーズ顆粒水和剤 1000倍
5月下旬ベネビアOD 2000〜4000倍—ジマンダイセン 500倍
6月上旬ディアナSC 2000倍コサイド3000 1000倍ザンプロDM 2000倍
6月中旬アグロスリン 2500倍マテリーナ 1000倍ダコニール 1000倍
6月下旬トクチオン 1000倍コサイド3000 1000倍リドミルゴールドMZ 500倍
7月上旬リーフガード顆粒水和剤 1500倍マテリーナ 1000倍アミスター20 2000倍
7月中旬ファインセーブ 1000倍コサイド3000 1000倍フロンサイドSC 2000倍
7月下旬ディアナSC 2500倍コサイド3000 1000倍トップジンM 500倍
これはSOP防除例(表Ⅲ-7)。実運用の地域別散布計画は栽培カレンダー参照。※使用前に農林水産省「農薬登録情報提供システム」で最新登録を確認
✅作業チェックリスト
🔵 定植時の確認
ガードベイトA(ネキリムシ・株元散布)+ベンレート(乾腐病・かん注)を定植前後に実施した
シーズンの散布ローテーション計画(使用薬剤・回数上限管理)を立案した
🟢 5月〜7月の防除確認
アザミウマ初発時期(盛岡:5月下旬)に殺虫剤定期散布を開始した
殺虫剤を10〜15日間隔でローテーション散布している
梅雨期(6月以降)は銅剤・抗生物質剤を収穫直前まで継続散布している
各薬剤の収穫前日数制限を守って最終散布を実施した
農薬散布記録(農薬名・使用量・散布日)を記帳している